詳細ページ

JIS G 3106 ・SM材とは? 溶接構造用圧延鋼材SM490の規格・A/B/Cの違いからSS400との比較まで徹底解説!

  • 製品情報
  • WEL-TEN
JIS G 3106 ・SM材とは? 溶接構造用圧延鋼材SM490の規格・A/B/Cの違いからSS400との比較まで徹底解説!

こんにちは。創業1913年、鋼板・鋼材の専門商社「クマガイ特殊鋼株式会社」です。今回は、当社の得意分野である高張力鋼板(ハイテン)とも非常に関わりの深い、JIS規格「JIS G 3106 溶接構造用圧延鋼材(SM材)」について徹底解説します。

「設計でSM490を指定されたが、SS400やSM400と何が違う?」「記号の最後にあるAやB、Cの違いは?」といった疑問を持つ設計・購買担当者様に向けて、鋼材のプロの目線で、実務に役立つ「流通性」や「調達の現実」のお話も交えながら分かりやすくお伝えします。

1.JIS G 3106「SM材(溶接構造用圧延鋼材)」とは?SS材との最大の違い

溶接構造用圧延鋼材は、クマガイの主力商品である高張力鋼板のベースとなるJIS規格品といってよいかと思います。

JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材(いわるゆSS材)が溶接性について考慮されていません。

一方で、JIS G 3106 溶接構造用圧延鋼材は「橋梁、船舶、車両、石油貯槽、容器およびその他の溶接構造物に用いる熱間圧延鋼材及び熱間押出形鋼であって、特に溶接性に優れたものについて規定する」(JISハンドブックより引用)です。品種の括りも厚板、コイル、形鋼などに適用されます。

なお、上記通り、最も一般的な構造用鋼材である「JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材(いわゆるSS材、SS400など)」は、溶接性に関する化学成分(炭素量など)の厳密な規定がありません。
一方で、SM材は溶接時の割れや強度低下を防ぐために化学成分が厳しく制限・調整されており、高い信頼性が求められる重要な溶接構造物に用いられます。品種の括りも厚板、コイル、形鋼などに広く適用されます。


2.SM材の規格と記号(数字)の意味【多様な鋼材種類】

JIS G 3106において、SM材は11種類に分類されます。

・SM400A 、SM400B 、SM400C

・SM490A 、SM490B 、SM490C

・SM490YA 、SM490YB 

・SM520B 、SM520C

・SM570

記号についている数字(例:SM490の「490」)は、「引張強さ(N/㎟)の最低保証値」をそのまま表しています。
つまり、SM490であれば「490N/㎟の引張強さが最低限保証されている材料」ということです。数値が大きくなるほど、硬くて引張に強く、大きな荷重に耐えられるとご理解ください。

【SM材の降伏点又は耐力と引張強さの表】

【代表的なSM材の引張強さと特徴のまとめ】

鋼材種類引張強さ(N/m㎡)主な特徴・用途
SM400400~510基本的な溶接構造用。比較的入手しやすい
SM490490~610引張強さが高く、強度が必要な構造物に多用される
SM490Y490~610降伏点がさらに高く設定されたタイプ。より変形に強い
SM520520~640さらに高強度な仕様に。
SM570570~720SM材最高クラスの強度を持つ。

3.SM490「A・B・C」の違いとは?衝撃への強さを分かりやすく解説

各種類のグレードの差になります。

低 A → B → C 高い 

とCに行くほどグレードが高くなります。


主にそのグレードの高さはシャルピー吸収エネルギー(J)の違いに現れます。

このシャルピー吸収エネルギーの値が高いほど、衝撃に強い鋼材ということになります。

  • A付き: シャルピー衝撃試験の保証(規定)なし
  • B付き: 0℃において、シャルピー吸収エネルギー「27J以上」を保証
  • C付き: 0℃において、シャルピー吸収エネルギー「47J以上」を保証


因みにシャルピー吸収エネルギーの47Jの設定には、低温環境下(寒冷地や船舶など)での破壊調査が関係しており、低温下での使用において注目される数値でもあります。

【SM材種類毎のシャルピー吸収エネルギ―の一覧】

種類試験温度(℃)シャルピー吸収エネルギー(J)
SM400B027以上
SM400C047以上
SM490B027以上
SM490C047以上
SM490YB027以上
SM520B027以上
SM520C047以上
SM570-547以上
※)「A」は衝撃保証なし

4.JIS規格指定の物件でお悩みの担当者様へ

ここまで規格について解説しましたが、現場の設計者・調達担当者様が最も頭を悩ませるのが「市中流通性(在庫状況)」の現実です。

結論から申し上げますと、SM490Cなどの「C」付きは、市中在庫がほぼありません。また、「B」付きであってもサイズ・板厚によって、市中での流通量は極めて薄い(少ない)のが実情です。

よって、インフラ系の物件など、「JIS規格品(JIS G 3106)の指定とミルシート(検査証明書)の提出」が絶対条件となる場合、「代わりのメーカーブランド品では承認が下りない。でもJIS指定品がどこにもない!」とお困りになるケースがあるか思います。

クマガイ特殊鋼が「JIS品手配」を徹底サポートできる理由

当社は、創業から100年以上にわたり鋼材に特化してきた専門商社です。JIS規格縛りの厳しい物件を抱えるお客様に向けて、以下の対応でお応えしています。

1.JIS規格品そのものの独自ルートの調達

市中流通の少ないJIS規格のSM490B/Cなども、当社の強固なメーカー・仕入れネットワークを駆使し、JIS品そのものの手配からご指定寸法への切断・加工までワンストップで対応いたします。もちろん、JIS規格に基づきメーカーから発行された正規のミルシートを添えて納品いたします。

※)ただし、納期や数量の制約がかかる場合があります。都度ご相談ください

2.日本製鉄ブランド「WEL-TEN®」を用いた代替・バリュー提案

もしJIS規格の厳格な縛りがない設計変更が可能な物件であれば、当社が豊富に在庫している日本製鉄製・高張力鋼板「WEL-TEN(ウェルテン)シリーズ」など、同等以上の性能を持ち、入手性の良い代替鋼材をご提案することで、短納期化やコストカットを実現します。※)WEL-TENシリーズの在庫は以下ご参照ください。

SM490系は在庫表に記載がありませんが一部ご用意はございます。直接お問合せいただければと思います。
因みに、上記通りSM490Cなどの「C」付きは市中在庫はほぼない。と思ってもらってもよいかもしれません。


5.【FAQ】SM490材や鋼材手配に関するよくある質問

Q. JIS規格(JIS G 3106)のミルシート提出が必須です。対応可能ですか?

A. はい、もちろん対応可能です。

ご指定いただいたJIS規格品(SM490A、SM490Bなど)そのものを、当社の強力な仕入れネットワークから確実に調達し、メーカー発行のJISミルシートとともに納品いたします。まずはお気軽に仕様条件をご相談ください。※)納期や数量の制約がかかる場合があります。都度ご相談ください。

Q. クマガイ特殊鋼では、どのようなSM材・関連鋼材を取り扱っていますか?

A. SM490Aはもちろん、一部のSM490B、そしてSM材からの代替のご提案が可能な高強度・高加工性を誇る日本製鉄のハイテン「WEL-TEN」シリーズ(WEL-TEN540RE、WEL-TEN590RE等)を豊富に取り揃えております。SM材・WEL-TENシリーズともに、ご指定の形状への切断・穴あけなどの一次加工にもワンストップで対応可能です。


まとめ:JIS縛りの難案件から代替提案まで、鋼材のプロにお任せください!

今回はJIS G 3106・SM材(SM490等)の特徴やA/B/Cの違い、「JIS品手配の実態」について解説しました。

「JIS規格品(特にB・C付き)が手に入らなくて工期が迫っている」
「図面通りのJIS品の手配と、ミルシートが必要で困っている」

そんなお悩みをお持ちの設計・購買担当者様は、ぜひ一度クマガイ特殊鋼へご相談ください。100年の歴史で培った仕入れノウハウと自社加工技術を駆使し、JIS規格品の調達から最適な代替提案まで全力でバックアップいたします。

> お見積り・加工に関するご相談はこちら

> クマガイの強み:WEL-TEN(高張力鋼板)の仕様・在庫はこちらから

高張力鋼板(ハイテン)とは?特徴・用途・SS400との違いをプロが解説【在庫・加工対応】 | ニュース・ブログ | 創業1913年 鋼板・鋼材の専門商社|クマガイ特殊鋼株式会社

鋼材や加工についてお悩みがあれば
お気軽にお問い合わせください

CONTACT.01

お見積り依頼

定尺や切板のお見積りはもちろんお手持ちのCAD図面や資料を元にお見積もりも可能です。

お見積り依頼をする

CONTACT.02

鋼材なんでも相談BOX

メール・電話・Web会議で、
特殊鋼や加工のことにお応えします。

今すぐ相談する

FAQ

よくあるご質問

過去にいただいた様々なお問い合わせやよくあるご質問を掲載しています。

よくあるご質問を見る