クマガイ特殊鋼のCO2排出量削減について
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企業にとって環境への配慮は避けて通れない重要項目になっています。
CO2排出量の多い鉄鋼業の一端を担うクマガイ特殊鋼でもCO2削減は常に心がけています。長期の目標としては、「2030年度には対2013年度比で50%の削減」を目指しています。
これは、日本政府が2050年にカーボンニュートラルを目指すための中間目標としている「2030年度に46%削減」を上回るものです。
クマガイ特殊鋼 これまでのCO2削減の施策
- 生産性向上によるロスの削減
- プロパンガス溶断からプラズマ切断化(2019)、レーザー切断化(2020)による直接排出量(SCOPE1)の削減
- CO2レーザーからファイバーレーザーへの変更による使用電力削減(2018)
- プロパンガス溶断から水素ガス溶断(2023)への変更による削減
- 高出力レーザー切断機導入による厚手(~40㎜)のガス溶断からレーザー切断化(2024)
図1は、溶断処理重量当たりの直接のCO2排出量(SCOPE1)を示したものです。プラズマ切断、レーザー切断、水素切断の導入などにより着々と減少し、これ単独ではすでに半減を達成しています。
しかしながら、エネルギーを電力に変換していることもあり、半減では不十分であり、今後、水素ガス切断の増加、レーザー切断化の推進でさらに極限まで減少させていきます。
クマガイ特殊鋼では、これまでもCO2削減に寄与する切断機を導入してきましたが、水素ガス溶断機を地球にやさしい切断機として、さらに導入していく予定にしております。

一方、図2は電力使用量も含めたCO2排出量(SCOPE1+SCOPE2)を示します。
2022年度までは、処理量が増えても減少傾向でしたが、2023年度、2024年度は処理量が減ったにも関わらず増加してしまっています。
これは使用電力量の増加によるものですが、水素ガス溶断機のピアッシングをドリルによる夜間操業としたこと、ガス溶断からレーザー切断機への変更により夜間運転含めた設備稼働時間が長くなっていること、さらに排出係数の変更の影響などが考えられます。
夜間電力活用によりエネルギー負荷は減っていると考えられますが、今後、CO2排出量半減を目指していくためには、この電力使用量の削減とグリーン電力の活用も必要になってきます。
クマガイ特殊鋼 今後のCO2削減施策
- 水素ガス切断への変更による直接排出の削減
- 電力使用によるSCOPE2のCO2排出量削減のため、グリーン電力の活用
- 最適生産体制の構築、不良率改善含む歩留まり向上
最終的には、グリーン電力、グリーン水素などの再生可能エネルギーを安価に調達できる社会に期待をしつつ、価格競争力とCO2排出削減の両立を目指します。
簡単なことではありませんが、クマガイ特殊鋼は引き続き積極的に取り組んでまいります。

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